営業の魅力はやりがいと達成感。切磋琢磨できる環境で自分を磨き、社会的な信頼に応える。
営業部 営業3課 営業(令和2年入社) 出月 貴文——建築系ベンチャー企業の営業としてキャリアを積み、風憩セコロに転職して2年目を迎えました。営業マンから見る仕事の特徴とは?
前職で約7年にわたり担当していたのは、個人住宅のリフォームやリノベーション。その業務に比べると、風憩セコロでは製品を設置する現場の多くが公共空間という性質上、製品の仕様、設置基準、施工方法などに多くの厳しい基準や制約があるのが特徴です。子どもたちの遊ぶ公園や多くの人が集う広場では、何よりも重視されるのは安全性。メーカーとしての信頼に応えるために、「都市公園法」をはじめとする関連法規を調べて基本的なことを覚えたり、自社の製品への理解度を深めたりといった地道な努力は欠かせません。
——安全性を求められる公共空間に製品を納める。大きな社会的責任の中で感じる仕事の醍醐味はどのようなものですか?
製品を納品するまではさまざまな苦労があります。でも僕のモットーは、「苦しみの先に楽しさがある」。営業担当として大きな社会的責任を感じますが、その分、自分が自信を持って勧めたベンチや柵が設置された公園で、子どもたちが楽しそうに遊んでいる様子を見ると、感無量。あらためてやりがいを感じます。仕事を通して社会貢献ができる。そんな達成感や満足感を得られることが、風憩セコロの仕事の醍醐味ですね。
——営業はいわば会社の顔であり、業績を担う要だと思います。会社の内外からの期待に応えるために、どのようなことを心がけているのでしょう?
あいさつをする、時間を守る、といった人として当たり前のことを一度でも欠いたら、営業としては命取りです。それを肝に銘じつつ、クライアントからの連絡や問い合わせには、いち早くレスポンスできるよう心がけています。
営業として、時にはクライアントから製品の形や設置の仕方、工期などで無理な要望をいただくこともあるし、クレーム対応の矢面に立つこともあります。その場で即座に判断するか、いったん会社に持ち帰って検討したほうがいいのか、そこを見極めるのは営業としての経験を積み重ねて得られる「カン」のようなもの。その感覚を日々、磨いているところです。
——営業とともに会社の骨格をなすのが、定評ある製品を産み出すものづくりの現場です。畑違いの2つの部署のやりとりでは、ぶつかることもあるのでは?
セコロのものづくりを担う企画や設計、製造などのポジションは、いずれもプロフェッショナルぞろい。そのため営業担当といえども、製品の仕様をめぐる彼らとのやりとりには専門的で高度な内容が求められます。だからいつも緊張感があり、「もっと営業としてのスキルを磨かなければ」と刺激を受けています。こう話すとコワイ職人集団みたいなイメージを持たれるかもしれませんね(笑)。でも、それは全く違います。誰一人として嫌な人がいないんですよ。社員一人ひとりがそれぞれに責任感を持って仕事に取り組んでいるから、互いに尊敬できるし切磋琢磨できる。気づくと毎日、前向きな気持ちで仕事に向き合っています。
——現在、育ちざかりの風憩セコロも10年後には創立30年をこえ、企業としての働き盛りを迎えます。そのとき、この会社で何をしていたいと思いますか?
営業という業務を担当している以上、個人でも売り上げ数値目標を達成していくのが第一です。結果を出して、10年後には会社を引っ張っていける存在になっていたいですね。中堅として、皆が働きやすい環境づくりにも貢献したいです。そして、後輩の育成にも力を入れていければいいですね。後輩たちには、自分が日々実感している「仕事は楽しい!」という思いを伝えたいです。
——自分が描く「営業」の理想像を教えてください。
かつて先輩から「営業の仕事に正解はない」と言われたことがあります。たとえ成績の良い営業マンのやり方を真似たからといって、自分も同じように売り上げ成績を上げられるわけではないし、クライアント側の担当者が変われば、提案のやり方など工夫しなければならないこともある。自分なりのやり方、つまり「カタ」を身につけなければならない、ということなのだと思います。営業は、クライアントとの良好な人間関係を築くことも大切な役割の一つ。仕事にとどまらず相談や悩みごとで頼られるのも営業の本懐だし、その信頼関係からまた仕事が生まれるのだと思います。試行錯誤しながら、いつか「出月流セコロ営業のカタ」みたいなものを身につけて、さらに会社に貢献できる存在になりたいと思っています。
——その目標を実現していくために、これからどのような力を伸ばしていきたいですか?
クライアントとのやりとりの中には、「残念ながら現状の製品では要望に応えられないけれど、何らかのやり方や素材を変えればできるかもしれない」といったケースもあります。営業担当としてさらに設計や素材への知識を深め、そうした難題にぶつかったときには簡単な図面を描くなどして、もう一歩踏み込んだ提案ができるようなスキルも得たいと思っています。
風憩セコロでは毎年、社長が提案する会社の目標に沿って、部、課、個人といった単位でそれぞれに目標設定をします。個人として自分のスキルが上がれば、所属する課や部の業務全体のスピード化が図れ、それが会社の業績につながる。そして、それがさらに風憩セコロのより良いものづくりへとつながっていく。会社全体が活性化する、上昇気流のような風を吹かせていきたいと思っています。