東京都中央区東日本橋の隅田川沿いに整備された防災船着場の付帯施設として、特注のアルミスロープとSP種転落防止柵『ビスタ SWSP』手すり2段付き、壁付式ユニバーサル手すり『セコロウッド憩木』を納入しました。
このスロープは通常時には隅田川沿いのテラスから防潮堤を跨ぐためのバリアフリー施設として機能し、災害時には防災船着場への物資輸送など緊急車両(4トン車両)の動線を確保する重要な役割を担っています。
床板には通常よりも10ミリ厚い40ミリ断面のハイブリッドタイプ『セコロウッド2』を新規製作し、車両荷重8トンを想定した構造計算と実車両による検証実験を経て部材スペックを決定しました。根太ピッチも通常の500ミリから300ミリに短縮し、4トントラックの通行荷重に対応した堅牢な仕様としています。
耐食性能を重視し、構造部材は全てアルミ製で統一。河川沿いという設置環境に配慮し、軽量で防錆性に優れたアルミ形材を採用することで、地盤への負荷を軽減しつつ高い耐候性を実現しています。
災害時に建物倒壊により道路が使用困難となった際、このスロープを通じて防災船着場から重要な物資輸送ルートを確保できるようになっています。
平時の利便性と災害時の機能性を両立した防災インフラとして活躍しています。