独灯というプロダクトを作ろうと思い立ったきっかけは温泉でした。
僕らの製品はプロダクトアウトではなくマーケットインの思想で開発されています。
お客様の要望を聞き、そこに僕らなりのこだわりを取り入れて製品を作りあげていきます。
でもこの独灯という製品はその課程を踏んでいません。
今から15年ほど前、一人旅で温泉に泊まり、日の明るいうちに露天風呂に入り風呂の周りの植栽を照らす照明装置を見たときにアイデアが閃きました。
商用電源の照明器具ですから配線は必要です。
地中から配線を立ち上げずに地上をウネウネと電線が舞ってました。
遠くに見える山の稜線とその向こうの夕焼け雲、手前の木塀。目の前には電線。
これでは非日常空間とは言えません。独立電源の和風フットライトのイメージが湧いてきました。